自然の中に佇むとき、わたしはいつも、自然と自分の間に
なにかぼんやりしたものが存在するのを感じる。
見えるものと見えないものが、繰り返し浮かんでは消えていく。
わたしはそれらを自由に結びつけ、織り合わせ、
ついには自然物そのものが漠然として意識されなくなるまで
イメージを絡み合わせる。
この状態は、わたしにとってはいわゆる混沌ではない。
むしろその自然物が明晰さを失い、
ぼやけていく過程にある喜びを覚えるのだ。